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古偶


唐三彩は成形後二回にわたって焼かれる。一回目は白色の粘土で器物の原型を作り、窯の中で1000~1100度で素焼きにされる。冷却の後、器物を取り出し、各種の釉薬をかけ、再び窯の中で850度から950度で焼かれる。炎色反応を用いて色を付けることから、釉薬には(緑)、(赤褐色)、マンガン(紫色)、コバルト(藍色)、アンチモン(クリーム色)を用い、助燃剤としてアルミニウムを用いる。釉薬の色が互いに浸透し、年代が経つことにより、顔料の色が微妙に変化し、新たな色を作る。 この釉薬は鉛釉と呼ばれ、漢代西域から伝播した技術とも言われている。鉛釉の特徴は、釉層中の気泡の少なさからくる透明度と光沢の強さにある。施釉技法は刷毛や筆、柄杓掛け、浸し掛けなどが基本となる。